完全乾燥
床上浸水してしまった住宅です。
家の中にあるすべてのものを外へ出します。
床の水の排水から始まります。工事用の排水ポンプ等を利用して排水するか水が無くなるまで待つか。その後、消毒をし、乾燥させていきます。とにかく、風を送ったり、和室があれば、畳を上げて一部床を切って空気を抜いたりし、完全乾燥させないと先に進めません。
床、壁の交換
床上浸水したお宅は、基本的に床、壁全部交換になります。
今回のお宅は、床や壁は傷んでしまいましたが、基礎や骨組みは無事でした。
そして、鉄筋コンクリートパネル構造でしたので、壁紙の下地の浸水したところだけ石膏ボードを交換しました。
キッチン・洗面台・お風呂
キッチン・洗面台・お風呂・・・。
キッチン・洗面台のキャビネットは木製なので交換する必要がありました。
一階床上浸水した場合は、一階のフルリノベーションになってしまいます。
このおうちは床・壁はもちろん、キッチン・洗面台・お風呂・トイレ全部交換しました。
床下浸水の被害
ちなみに、床下浸水の場合は、床上浸水よりも被害が少なく大したことはないと思っている方もいるかもしれません。しかし、建物の床下構造部分は大きなダメージを受ける場合があります。
床下に配線が通っている場合には、浸水したことによって漏電事故が起こる危険性もあるでしょう。そのほかにも、汚水が流れ込むことによりレジオネラ菌などに感染してしまう健康被害や、浸水後床下の湿気を放っておくことでシロアリなどの害虫が発生することも考えられます。
建築前に水害対策を
水害対策はできるだけ建築前に行っておくほうが安心です。ハザードマップや土地の形状などで確認して、水害の可能性が高い土地に新築予定や建て替え予定がある場合は、できる限りの水害対策を行っておくことで、大切なご家族の命と資産を守ることができます。