屋根
既存は、カラーベストでストレート屋根。日本瓦に比べて軽量で形状や色の自由度が高いのが特徴の屋根です。
今回の屋根修繕は、カバー工法と言って既存の屋根の上に新しく屋根を造り込む工事方法で行いました。既存屋根の撤去・処分費用が浮くほか、工事期間も短縮でき、防音性や断熱性といった機能性も向上します。
屋根をカバー工法で修繕する工程
・屋根の上部に換気口をあける (天井の上の空気を抜くため)
・唐草・ケラバ板金を取り付ける (屋根の軒先に屋根の流れ方向の側面に板金部材を取り付ける)
・防水シートを取り付ける (ルーフィングシートと呼ばれる、雨漏り防止のためのシートをはる)
・屋根材を取り付ける (屋根材を下から上に向かって順に取り付ける)
・棟板金を取り付ける (雨水の侵入を防ぐために屋根の棟に部材を取り付ける)
太陽光パネル
太陽光発電は、設置を決めてから実際に導入するまでの間にさまざまな手続きが必要になります。さらにパネルの設置に適した屋根にしておく必要があります。
まず、機器を設置しただけでは使うことはできません。電力会社との受給契約を結ぶ。電柱をはじめとする電力会社の配線設備と接続して、電力を買い取ってもらったり、足りない分を供給してもらったりしなければなりません。
そして、新築工事時に太陽光パネルを設置するのなら問題ないですが、既存住宅に設置する場合どうしてもパネルの重さがかかってきますので、耐えられる屋根でなくてはならないので、屋根の補強工事から入る場合もあります。パネルの設置で屋根を痛めないためには、劣化した屋根をあらかじめ修理しておくことが重要です。太陽光パネルを設置すると、設置面はその後長期間メンテナンスをできなくなります。 そのため、問題なければ良いのですが、事前に設置する面のメンテナンスは終わらせておき、パネルの設置を行うことをお勧めします。せっかくエコ住宅のつもりで太陽光設備を導入しても、それが原因で雨漏りや屋根の破損が引き起こされたら何も意味がありませんよね。今回のお客さまのように屋根を修繕したタイミングでパネルの設置はとても良いタイミングです!
太陽光パネル設置のメリット・デメリット
◇メリット
・光熱費の削減ができ家の電気料金が安くなる
・余った電気は売ることができる
・災害時、停電時でも電気が使える
◇デメリット
・発電量が天候に左右される
・屋根に負担がかかってしまう
・近隣トラブルの恐れがある(パネルの反射が眩しい・反射によって暑いなど)
※屋根の北面にパネルを設置したときに発生しうるトラブル
太陽光発電の仕組み
太陽光発電でつくられる電気は直流電源ですが、家庭で使うためには交流電源が送られる必要があります。このため、太陽光発電でつくられた電気は、パワーコンディショナーによってまず交流電源に変換され、分電盤によって家庭の必要な場所に届けられたり、余った分は売電用に電力会社に送られたりします。
売電による収入などで、10年ほどで初期投資に見合った利益を得る、つまり「もとを取る」にはシステム容量が4~5kWの発電設備が最適といえます。