畳をフローリングにするリフォーム工事。
一軒家はもちろん、マンションでも一部屋は畳の部屋があるというおうちが多いのではないでしょうか。例えば来客用として、寝室として・・・と様々な方法で利用していたけど、ライフスタイルの変化に伴ってフローリングの洋室にリフォームしたい、という方はとても多いです。
畳のみを張り替えする方もいれば、建具(障子やふすまや扉など)やクロスを全て一新する方もいます。
今回のお客様は、畳のみです。
既存の畳の上から重ね張りする方法もありますが、今回はしっかり畳を剥がしてべニヤを敷きフローリングを張りました。
既存の畳の上からフローリングを重ね張り
重ね張りは畳を剥がしたり下地の調整をする必要がないので安価で施工できますが、あまり年数の経った畳にはむいていません。畳を剥がさないということは、下地の状態もその下の状況もわからないままということです。ある程度年数の経った畳や床材なら剥がして張り替えることをお勧めします。
床材から下の構造はこのようになっています。
※施工前はフローリングの部分が畳でした。そこから下の部分は施工前と施工後、同じ構造になっています。
畳のメリット・デメリット
メリット
・保温断熱効果がある
・湿度の高い日には水分を吸収し低い日には水分を放出してくれる
・遮音効果があり、衝撃を吸収してくれる
・香りによるリラックス効果がある
デメリット
・カビが発生しやすい
・畳はクッション性があるが重い家具などを置くとその部分が変形してしまう
・湿気を吸い込んだ畳にはダニやカビが発生しやすくなる
フローリングのメリット・デメリット
メリット
・バリエーションが多くどんなジャンルにも合わせやすい
・機能性が高く、汚れやほこりが入り込みにくい
・お手入れしやすい
デメリット
・湿度や温度の影響を受けやすい
・フローリングは硬い素材なので音が反響しやすいため防音性が弱い
・水に弱い
フローリングのデメリットの防音性に関しては特に注意が必要です
主にマンションで床材の張り替えを行う場合、マンションの管理規定で一定以上の防音機能を満たす材料を使うことが定められているケースが一般的なので、遮音性の高いフローリング材を選ばなければならない場合がありますのでご注意下さい。
今回、畳を剥がした後、床束(1階床を支える短い柱)の高さ調整・補強をしました。畳は床材に比べて厚みがあるため、畳を取り外すと床の高さがその分低くなり、段差ができることがほとんどです。
畳を剥がした下地の状態や、今回のように更に下の束の部分など状態によっては、その修繕や補強をしなければならない場合もあります。その場合費用は上がります。
リフォームにかかる日数は1~3日程度です。畳を取り外した状態や部屋の広さによって異なります。
今回の施工の流れ
1.畳を剥がす
2.床束(1階床を支える短い柱)の高さ調整・補強
3.下地に木材(根太)をはる
4.合板(ベニヤ)を敷く
5.フローリングをはる
6.完成